主なガラスの種類は下記の通りです。
①フロートガラス(FL・透明ガラス) 一般的な透明ガラスです。住宅、オフイス、公共施設などのあらゆる分野で使われています。 ②網入りガラス ガラスに網状の金属を入れたもので、ガラスが割れたとき、破片が落ちるのを防ぐ役割があります。 また、炎に強く、火災のときに炎の侵入や燃え広がりを防ぐ効果があります。 ③型板ガラス 表面に型模様をつけたガラスで、光を通しつつ適度に視線を遮る効果があります。 プライバシーへの配慮が必要な場所で使われています。 ④強化ガラス(TP) 強化ガラスは一般のフロートガラスを高温に加工した後で急速に冷やして作ります。 同じ厚さの板ガラスに比べて約3倍の耐風圧強度があります。 しかし、先端のとがったもので衝撃を加えると比較的簡単に破壊されます。 割れた場合の破片は粒状になりますので被害を最小限に抑えることができます。 車のフロントガラスに使用されています。 ⑤合わせガラス(LP) 合わせガラスは2枚の板ガラスの間に柔軟で強靭な中間膜をはさみ、熱と圧力を加えて接着させたガラスです。 万が一割れた場合でも、ガラスは中間膜にしっかり接着されているので破片が飛び散ることはほとんどありません。 同じ厚さのフロート板ガラスに比較すると衝撃物が貫通しにくく、盗難防止に効果的です。 ⑥複層ガラス(MT・ペアガラス) 複層ガラスは通常2~3枚の板ガラスの間に乾燥した空気を封入し、断熱性を高めたガラスです。 空気の中間層が断熱性を持ち、室内外からの熱貫流を遮るため単板ガラスに比べると温度差によって失われるエネルギー量を約半分に抑えます。 つまり冷暖房負荷を減少させます。 また、その中間の空気層の働きで室内側のガラスは冷えにくいのでガラス面の結露防止効果もあります。 ⑦Low-Eガラス(ロウイーガラス・ローイーガラス) ガラス表面に特殊なコーティング処理(金属及びその酸化物で構成された非常に薄い膜)をして、熱の伝達をしにくくしたものです。 ペアガラスの外側の窓の内側、もしくは内側の窓の外側に使用されることで冷暖房効果が高まります。 ※特殊ガラスのため熱割れ判定依頼の際は光学特性データが必要となります。 |